マヤ遺跡探訪

MUSEUM OF BELIZE
ベリーズ4日目、カラコル遺跡訪問の拠点となるサン・イグナシオへ移動する途中、ベリーズ・シティーに立ち寄って 博物館見学です。

イギリス統治時代からの刑務所が 現在のベリーズ博物館で、マヤ専門の博物館ではありませんが 展示の半分(2階の殆ど) がマヤ関係で占められ、マヤファンとしては必見の博物館です。

さすがにマヤ発祥の地とされる南部低地のベリーズで、翡翠や彩色土器等、質・量共に素晴らしい収蔵品があります。

(訪問日 2009年12月2日) 画像

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 (Anuncio colocaco en el exterior del Museo)

柵の中が博物館。 翡翠が売り物で垂れ幕には代表的な翡翠の発掘物がプリントされています。 博物館は横長の建物で1枚の写真に 納まりきれません。 外観は下のイラストの通りです。

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 (Dos lados del folleto)

受付で入場料を払うとコーナー毎のフロアプランが印刷されたハガキ大のカードをくれます。
念の為 「写真を撮ってもいいですね。」 と聞くと 「写真はダメです。」  えっ何それ!

メキシコの博物館は全て撮影可、ホンジュラスのコパン彫刻博物館もOKでした。 グアテマラは ティカルの遺跡併設博物館だけ写真不可 でしたが、グアテマラ市の国立考古学博物館も写真撮影は問題ありません。

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 (Área de exhibición de JADE)

1階左手の階段を上がり、博物館の左側大部屋が翡翠コーナーです。 えっ写真撮ってるって?

同行のA君曰く「写真撮っても構わないよ、下でカメラを預けるのか聞いたら、持って行っていい、と言っただろう? と言う事は 撮って良いと言うことなんだよ。 ベリーズはそういう国。」 と本人も携帯のカメラでパチパチ。 こちらは撮影目的の旅、 控えめに、でもパシャパシャ。

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 (Máscaras de Jade procedencia Santa Rita y Cahal Pech) (Collar de Jade procedente de La Milpa)

翡翠の仮面、左はサンタ・リタ出土(150-300AD)、右はカハル・ペチ出土 (800-900AD)。 右の首飾りはラ・ミルパ出土 (450AD) でした。

アルトゥン・ハで発見された 太陽神の頭部の翡翠彫刻も、再現された墳墓と共にこのコーナーに展示されています。

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 (exhibición de Vasijas)

翡翠コーナーから中央通路に出て左側は全て土器のコーナーです。 写真は展示の一部ですが、見事な彩色土器が並びます。  本当はひとつひとつ写真を撮りたいところですが。

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 (Vasija de Buenavista y vasija policromada de Cahal Pech)

左はブエナビスタの壷。 描かれた神聖文字の解読によりナランホの王(カック・ティリウ・チャン・チャーク 693AD 即位)の為に 作られたカカオ豆をいれる壷と判明、これが 35Km 離れたブエナビスタ・デル・カヨの墳墓の副葬品として発見されたものです。  ナランホ王からブエナビスタ王へ贈られたものと解釈され、当時の歴史を語る第一級の資料です。

右の見事な彩色土器はカハル・ペチからのもので、カハル・ペチのパンフには表紙にこの土器の写真が刷り込まれていました。

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 (Pasillo en el segundo nivel)

これは中央通路の写真で奥が翡翠のコーナーでした。 壁面にはカレンダー文字や著名な遺跡がパネル展示で説明されており、 有名な建造物の想像復元図もあります。

通路を挟んで土器コーナーの反対側は、石器等の小物 と彫刻のコーナーになります。

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 (Pedazo de pared estucado desde Templo de Caana, Caracol y máscaras de estuco desde Caracol)

3点共 カラコル遺跡からのもの。 上はカーナ神殿(300-900AD)の壁面を飾った 赤と黒に塗られた漆喰の表面で、神聖文字が刻まれて います。 左下もカーナ神殿壁面を飾った人面を模ったもの。 右下は老人の漆喰彫刻で 700-900AD の古典期後期・終末期のものとあり ました。

カラコルには石碑等の石造物は現地で保管されているものの、付属の博物館は建替え中で、翡翠製品と漆喰彫刻はこのベリーズ博物館で しか見られませんでした。

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 (Museo de Belice, la mitad izquierda)

写真は駄目と言われ 満足いくだけ写真を撮る事は出来ませんでしたが、それでもここだけでしか見られない展示を目にし、写真 も撮って…。 ある満足感を感じながら博物館を後にしました。

撮影不可と言われて写真をウェブに載せるのは気が引けますが、展示品は人類の共有財産、宗主国の大英博物館も撮影OK。  博物館の宣伝にもなるので許して下さい。 写真は博物館の外観、向って左側です。


まだ 11時前。 途中昼食を済ませて、サン・イグナシオの街外れにある カハル・ペチ遺跡 へ向います。


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